健診と予防
(予防治療)
予防の重要性
何事も予防が大事、これは歯科に限らず病気やトラブルなど全てにおいて言えることです。
では、なぜ虫歯や歯周病などの自覚症状が出てから治療することが問題なのでしょうか。
それは、自覚症状が出た頃には大がかりな治療を必要とすることが多く、最悪の場合は歯を失うことになるからです。
そして、歯の調子が悪いと食事が進まず、栄養の偏りから病気になる可能性もあります。
また、食の楽しみがなくなり生活がつまらなく感じるかもしれません。歯は体の中では小さなパーツですが、物を噛む、発音を助けるだけでなく、身体全体や心にも影響する大きなパーツなのです。
虫歯や歯周病の初期段階は自覚症状がありません。
定期的に検診を受けて入れば初期段階で発見でき、初期段階なので治りも早く、歯へのダメージも少ないです。
これは虫歯や歯周病だけではなく、お口のトラブル全般に言えることです。
大人の予防治療
大人の予防治療では虫歯に加えて歯周病も気をつけたいポイントです。
日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病です。
しかし、ある日突然歯周病になり歯を失うわけではありません。歯が抜けるずっと前から歯周病はあなたの口の中で自覚症状のないまま、ひそかに進行しているのです。
30代以降の人の約8割が歯周病とその予備軍とされています。歯周病は誰がかかってもおかしくない病気なのです。
大人になると仕事や子育てで自分のことは後回しになってしまう人が多いのではないでしょうか。
毎食後の歯のケア(歯磨き・デンタルフロス)が理想ですが、できる範囲で構いませんので少しだけ意識して自分の歯のことも構っていただきたいと思います。
子どもの予防治療
子どもの予防治療では虫歯に注意しましょう。
乳歯や生えたての永久歯は大人の歯に比べて虫歯になりやすく、進行速度も速いのが特徴です。
そのため、あっという間に虫歯が進行し、気が付いた時には歯を抜かなければならないケースもあります。
乳歯であっても歯を失うことは後に生えてくる永久歯の生え方・歯並びに悪影響を与えますので避けるべきことです。
お子さんの歯磨き習慣をつけつつ、永久歯に生え変わる頃の小学校低学年あたりまでは大人が仕上げ磨きをしてあげましょう。
合わせて歯科医院でのフッ素塗布やシーラント(奥歯の溝をレジンで埋めて虫歯を防ぎます)を行うと効果的です。