親知らずの抜歯
親知らずとは
親知らずは真ん中の前歯から数えて8番目にある奥歯のことです。
20代前後に生えてくることが多く、親が知らないうちに生えることから「親知らず」という別名がついたとか。正式名称は「第三大臼歯」です。
親知らずは個人豊かな歯で、4本すべてある人、まったくない人、一部だけある人がいます。
また、親知らずがあったからといって必ず生えてくるとは限りません。一生骨の中に埋まっていて生えてこない人もいます。
治療について
抜歯しなければならない症状
- 虫歯
- 歯周病
- 横向きに生えていて手前の歯に接触している
- 中途半端に生えていて歯肉が腫れる等の痛みを繰り返す
- 中途半端に生えていて隙間に食べ物がよく詰まる
親知らずは一番奥にある歯のため治療器具が届きにくく、虫歯や歯周病になった時は症状のレベルに関係なく抜歯することがほとんどです。
また、親知らずが周囲の歯などに悪影響を与えている時も抜歯しなければなりません。
抜歯の予約について
抜歯後は2~3日、または、1週間ほど痛みや腫れ・出血が続きます。
そのため、思うように食事ができない・痛みで集中できない・腫れがひどくて人前に出るのが恥ずかしい、といった状況になることが考えられます。
大事なイベントがある方は、イベントの2週間以上前やイベントが終わってからのタイミングで予約されることをおすすめします。
抜歯当日について
抜歯は麻酔をして行います。
抜歯にかかる時間は、『まっすぐ生えている』→『横向きに生えている』→『埋まっている』の順に長くなります。
抜歯後の注意
抜歯した部分には血のかたまりができ、“かさぶた”の役割を果たします。
かさぶたには止血や傷口を治す効果があるため、かさぶたができにくくなること・かさぶたが剥がれるような次の行為はやめましょう。
- 抜歯部分を舌で触らない
- 抜歯部分を歯ブラシで磨かない
- 歯磨きなどの際、口を強くゆすがない
- 出血を気にして何度も口をゆすがない
- 抜歯後2~3日間は、激しい運動・飲酒・喫煙を避ける
穴が完全にふさがるまで3~6ヶ月かかります。
その間に穴が白っぽくなる・日に日に痛みが増す症状が出た方は早めにご来院ください。細菌感染を起こしている可能性があります。